訪問鍼灸の仕事も始めてから、ご高齢の患者さんとの出会いが増えました。
90歳超の方も数名、いらっしゃいます。
もちろん、メインの目的は「施術」ですが、超高齢の方の場合、意識的に「お話しする」ようにしています。
私は施術中、基本自分からはしゃべらない派です。
患者さんがのお話に相槌打つ、とか、何か聞かれたらお答えする、とかはしますし、こちらから質問することもあります。
けど、施術中会話を引き出そうという意図は、あまりありません。
注:おしゃべりしたい患者さんは、ガンガンおしゃべりされても一向に構いません。そういう時は、一緒に会話します。
でも、超高齢患者さんの場合は、逆です。
自分から、話しかけていろいろ質問します。
目的は、そう!「脳トレ」です。
一見それっぽく見えないけど、コミュニケーションって、脳のいろんなところを使ってかなり高度な処理が必要とされます。
施術はからだへの刺激となりますから、それだけでも脳にとって良い影響を与えているとは思います。
どちらかというと、施術は「受動的」です。
ここに「能動的」を追加したい、
ので「会話」です。
ぶっちゃけ、私はおしゃべりの達人でもないので、盛り下がることもあり⤵︎⤵︎メゲますが (^^;
「脳トレ」提供という大いなる任務があるので、さむ〜い瞬間も耐えられます 笑
でも「さむ〜い」だけではありません!
よく言うじゃあないですか、「人に歴史あり」 。
本当にそうなんです!!
疎開していたときのこと、軍需工場で働いていたこと、結婚されたときのこと、お子さん・お孫さんのこと、ご主人が生きていたときのこと、亡くなったときのこと。
世代が違うのでなおさら、なのかもしれませんが、まるで映画を見ているような気持ちに、しばしばなります。
個人ブログでは、この後「青江のママ」の思い出話をしてくれる患者さんのことを書いたのですが・・・
こちらでは、会話が脳トレになる?という話題を。
メンタリストDaigoさんのブログに、ドンピシャの記事を発見。
医学博士・脳科学者であり、『アタマがみるみるシャープになる! 脳の強化書』の著者・加藤俊徳氏も、コミュニケーションには複数の脳番地が関わっている、と話されています。
会話が認知症予防に良い、という記事も。
上の記事の参考文献は、こちら↓
そして、昔の思い出話をすることも良いのです。
こちら↓には、認知症のリハビリの手法として回想法が紹介されています。
認知症予防にも。
atamanavi.jp
私が訪問している患者さんたちは、認知症ではありませんが。
皆さん、過去楽しかったことをお話するときは、生き生きとした表情になり声にも張りが出てきます。
楽しいとは言えない、過去の苦労話でさえも、話す声ははっきり・しっかりと変化し、元気さを感じます。
脳が、今の自分より若いその時代にタイムスリップしているんでしょうか…
自分の親が同じ昔話を何度もしても、「それ、もう聞いた」とは遮らず、最後まで聞いてあげないと…ちょっと反省しました。
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