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はり灸 一香堂@神楽坂の路地裏

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『生理痛は病気です』

先月、邱(きゅう)先生の『女性の養生法』講座を聞いた流れで、↑を読みました。

その講座自体が、生理痛についてでこちらの本に書いてあることを要約してお話しされたものでした。

邱先生は、ご自身の体験談も交えてお話ししてくれるので、とても面白い。飽くことなく、楽しく聞けます。

例えば、邱先生のお母さんが生理が始まった娘たちに語る養生法。

東洋医学の考え方が生活の隅々まで浸透していて、家庭医学として実際に活かされている、と感じます。
養生法が大切であることが、カラダに染み付いているのですね〜

の中では、以下のような記述があります。

母の教えで特に厳格だったのが、「生理中は絶対体を冷やしてはいけない」というもので、「生理中に冷たいものを食べると生理中に死ぬ!」が母の口癖でした。「子どもが生めなくなる」もよく言われました。

(中略)

「生理中に怒ったりイライラしたりすると、生理中に死ぬよ!」というのも口癖でした。

生理中は「体を温めて心を穏やかに保つ」というのが、わが家の大切なルールでした。私たち三姉妹はそれを大げさと思いながらも、ずっと守り続けました。そのおかげで姉妹3人とも瘀血(おけつ)体質でいながら、さほど大きな苦労をすることなく過ごすことができたのだと思います。

中国では、どの家庭でも体をいたわるための養生法を教えるのが一般的だそう。それがないのは「教養がない家庭で恥ずかしい」という認識が広く浸透しているのです。

「生理痛」と言っても、症状の特徴は体質によって違ってきます。養生も体質によって違います。

詳しくはを読んでいただくのが一番ですが…

こちらでは、邱先生が講座にお話しされていた 1. 瘀血、2. 気虚を紹介いたします。

  1. 瘀血
    血の巡りが滞りやすく、生理痛が最も出やすい体質。生理痛がある方は、ほぼ瘀血であるといってもいい。子宮筋腫子宮内膜症を持っている人多数。
    妊娠出産に関しては、卵子の質やホルモンバランスに問題なくても着床しづらい、産道が硬く難産になりやすい、母乳の出が悪いなど。
    更年期症状が激しい傾向。
    要因:ストレス、冷え、過労、加齢。
    《養生法》
    体の熱を逃さない(特に腰、おしり、下半身)。冬場には絶対素肌を出さない。長時間の座りっぱなしNG。ウォーキングやストレッチなど体を動かす。
    冷たいものの飲食、タバコは避ける。温める作用があるとされる赤色、黒色の食品を摂る。気を巡らす作用があるもの(薬味、スパイス、香味野菜、チャイ、ハーブ茶など)。
    漢方薬: 桂枝茯苓丸。痛みが強く出ている瘀血には芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけつだいいちかげん)。
    おすすめのツボ: 「地機」「血海」「孔最」
  2. 血虚
    日本人女性に多い。フェリチン低(胃腸虚弱で鉄吸収が悪いのかも)。睡眠浅い。心配性。
    初潮遅い。月経量多。不正出血・月経不順起こりやすい。体力弱ると生理止まりやすい。卵巣弱く、不妊なりやすい。赤ちゃん小さい傾向。母乳作れない。産後うつになりやすい。
    妊娠・出産・授乳の期間は、正常でも血虚になる。不妊治療、排卵誘発剤は血消耗を招く。
    更年期早い(30代後半〜)=更年期長い。
    要因:食が細い。あっさりとした食事に偏る。たんぱく質不足。加齢。
    《養生法》
    睡眠不足は厳禁。目を酷使しない。特に夜は消耗しやすいので、夜のスマホやパソコンは避ける。長時間の勉強や頭を使う仕事は避ける(1時間ごと休憩をはさみながらやる)。
    補血作用のある食品を摂る。ナツメ、クコの実、ブルーベリー、プルーン、赤もしくは黒の干しぶどう、いちじくなどのドライフルーツ。かぼちゃの種やカシューナッツなどのナッツ類。黒ゴマ、黒豆、ひじきなど黒い食品。軟骨、レバー、赤身の肉や魚。
    漢方薬:帰脾湯。加味帰脾湯。当帰養血膏(婦宝当帰膠・婦人宝)。よく処方される当帰芍薬散は補気作用がないので効果薄(併せて気虚もある場合が多いため)ケース多。
    おすすめのツボ: 「湧泉」「 三陰交」「神門」

加えて、邱先生曰く「日本人女性は気虚が多い」ので、気虚女性にお勧めの、邱先生オリジナル「黒々ドリンク」もご紹介しましょう!

  1. 黒すりごまと黒豆きな粉を半々に混ぜたものを大さじ山盛り1〜2杯カップに入れる
  2. そこに、温めた無調整豆乳を150ml注ぐ
  3. あれば、クルミ、アーモンド、松の実、カシューナッツ、ピーナッツなどのナッツ類を刻んだものやクコの実を加えて、混ぜる。

気血を補う作用がある、おいしくて手軽な朝食になりますよ〜。

生理痛は病気です』は学生の皆さんにぜひ知ってほしい内容ということで、いろいろな大学の図書館に寄贈されたとおっしゃっていました。大学生の方は、ぜひ自校の図書館で探してみてください。

また、生理痛が重い方は更年期症状も重くなる傾向があります。

早いうちに、生理痛を放置せずケアすることが、将来の更年期を難なく過ごせることにつながります。

日々の養生にプラスして、漢方や鍼灸によるケアも取り入れてくださいね〜

最後に、邱先生の漢方薬局も紹介しておきます↓

桑楡堂(そうゆどう)薬局 | 日本中医薬研究会

 



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