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はり灸 一香堂@神楽坂の路地裏

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鍼灸でいのち磨きのお手伝いしています@神楽坂の路地裏

根っこからのメッセージ

先週、NVC(Nonviolent communication=非暴力コミュニケーション) という手法による共感的コミュニケーションの入門的講座に参加しました。

マイクロソフト社CEOのサティア・ナデラ氏が幹部社員にNVC の本を勧めたことで、ビジネスの世界でも注目を集めているコミュニケーション手法です。
www.nikkeibook.com

NVCの主眼は、心からつながりながら共感を伴ってコミュニケーションをすることです。
頭(思考)で判断・批判・分析・取引などするかわりに、自分自身と相手の心(ハート)の声に耳を傾けて、今の感情(Feeling)・ニーズ(Needs)を明確にしていきます。
具体的には、「観察(Observation)」「感情(Feeling)」「ニーズ(Need)」「リクエスト(Request)」の4要素に注目しながら、コミュニケーションで起こっている問題・ズレを整理していくという方法をとります。

講座では、共感トランプを使って、感情・ニーズにつながる練習をしました。

内面を探るという行為は、ともすれば深刻になり過ぎ、重苦し〜氣分に陥りがちです。でもカードを使うと、自分の内面をゲーム感覚で探索できて楽しいです。そしてカードの言葉は、感情・ニーズの語彙を増やす練習にもなります。「またやってみたい。続けてみたい」と思いました。

私たちは言葉を使って、コミュニケーションしていますが、言葉は葉っぱであり、幹・根っこではありません。
葉っぱは葉っぱであり、葉っぱだけを見ていても、幹・根っこは見えてきません(もちろん、それだけで幹・根っこがわかる人もいます)。
この世の争いの原因のほとんどは、葉っぱを幹・根っこと勘違いしていることでしょう。

からだも同じですね。ある症状は葉っぱです。
もちろん、葉っぱは幹・根っこにも繋がっていて、お互い影響し合っていますので、それも大切です。

では、葉っぱが枯れているから、幹・根っこが枯れているか?

・・・と言えば、そうではありません。

鍼灸の醍醐味は、幹・根っこを観ることにあります(かな〜り偉そうに言ってる^^;)。そこを目指しています。

私はそう認識しているのですが、それは常識ではなかったらしく…
鍼灸をやっていたけれど対症療法だから辞めた」と言う治療家の先生、数人会ったことがあります。

「え〜〜!!なんで〜〜?!」と叫びそうになりましたが…
その先生方が言うところの「鍼灸」は、私がいうところの「鍼灸」とだいぶ違うようだ、と氣がついて、それを語るタイミングもなかったので止めました。

同じ言葉でも、全く同じものを意味している方がまれ…厳密に言えば皆無なんじゃないでしょうか。ま〜大体、概ね、同じ“風”なものでしかない。
それは言葉だけに囚われていたら見えてこない風景です。言葉を超えていったところで見えてくる世界です。

葉っぱが幹・根っこでないのと同じように、あなたのからだ ≠ 症状です。

だから、症状があるからといって、からだをボンコツ扱いしないでください。

葉っぱ(症状) ≠ 幹・根っこ(からだ全体)だからといって、葉っぱが枯れていることを無視しないでくださいね。
それは、幹・根っこからのメッセージですから。

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映画『メッセージ』よりヘプタポッドの文字

 

いのち磨きのお手伝いいたします、一香堂より。

 

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